お弁当の日
だんだん涼しくなってきましたね。
暑い夏ももう終わりかと思うと、暑さにうんざりしていた日々もなんだか懐かしくなるから不思議ですよね。
この暑かった夏は一度限り。もう戻ってこないのです。
そう考えると今日のお弁当はもう二度と食べられない今日一日だけのものですよね。
愛を込めて持たせてくれたお弁当をみんなで美味しくいただきました。
子どもたちはとても美味しそうに食べていましたよ。
キリスト教では礼拝の中で聖餐式という儀式を行います。
最後の晩餐といえば有名ですよね。イエス様が十字架につけられて死ぬ前の夜に弟子達を集めて一緒に晩御飯を食べたという出来事です。
その中でイエス様はパンを割き、ぶどう酒をみんなに配りました。
私は明日死んでいなくなるけれども、このパンを私の体だと思って食べなさい。
そしてぶどう酒を私の血だと思って飲みなさいと言ってくださったんです。
これはどういうことかというと、イエス様は見えないけれども、私たちの身体の中、心の中にいつも一緒にいてくださっているんだよということを教えてくださったのです。
それから2000年経った現代を生きる私たちも、ことあるごとにイエス様が私たちと一緒にいるんだということを思い起こすため、聖餐式を守っているのです。
幼稚園でみんながいただくお弁当も同じではないでしょうか。
子どもたちに離れていてもいつも一緒だよ。愛しているよということを伝えるためにみなさんは早起きして頑張ってお弁当を作りましたよね。
その気持ちはきっと子どもたちに伝わっていますよ。
お弁当を開けた時、お父さんやお母さんを思い出して、よし午後も頑張ろう。
そんな子どもたちの声を今日、聞いたような気がしたのです。
また来週!